【ニホントカゲ・ニホンカナヘビ】屋外飼育方法! 飼育環境の作り方

爬虫類
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以前、ニホントカゲ・ニホンカナヘビの室内飼育方法をご紹介しましたが今回は屋外飼育のご紹介です。
室内飼育の主なメリットは、人に慣れやすい、いつでも観察できるため貴重な光景を目にしやすいといった点があります。デメリットとしては飼育器具一式を揃えたり、日々の電気代等の飼育にかかるコストがかかってしまうという点です。
一方、屋外飼育ではコストを掛けず、より自然に近い環境で飼育できるというメリットがあります。野生下に近い状態を観察できるため、ニホントカゲの生態をより詳しく知ることが出来ます。
また、個人的な感想になりますが、室内飼育より屋外飼育の方が病気や突然死などの事故が少なく感じます。
屋外飼育のデメリットとては、人に慣れにくい、単体での飼育だとほとんど土に潜っているため、日中の一部の時間しか目にする事ができないという点でしょう。

よく、「ニホントカゲを捕まえたけどどうやって飼えばいいの?」「ベランダや庭で飼いたい!」等の相談をされますが、お子様からこういった質問をされることもあるのではないでしょうか。

結論から言いますと、ベランダや庭でも飼育は可能です。実際、私もベランダで飼育しています。ですが、そのままケージを外に置いてしまうとほぼ確実に死んでしまいます。
その理由ですが、洗濯物を干せるように基本的にベランダや庭は日当たりが良い東~南側に設計・配置されている事が多いです。そして夏の日中のベランダは裸足で歩けないくらい高温になります。そんな日当たりの良い場所に一日中ケージを置けば中の生体は一日ももたないでしょう。

上記の理由からベランダや庭で飼育する場合は、サンシェードや日陰を作る工夫が必要になってきます。その他にもケージや餌(コオロギ等の生きている虫)等、生物を飼育する以上ある程度の費用は必要になりますので、その点は覚悟して飼育を始めてください。
とは言え室内飼育とは違い、屋外飼育の場合は一度しっかり飼育環境を作れば維持費は餌代くらいです。

こちらの記事では実際に私が行っている屋外飼育方法をご紹介しますので屋外での飼育方法の一つとしてご参考にして頂ければ幸いです。

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ニホントカゲ・ニホンカナヘビの生態について

ニホントカゲを屋外で飼育するためにはまず、生態を知っておく必要があります。
詳細はこちらの記事にまとめてありますのでご参照ください。

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ケージの設置場所について

前述したようにベランダや庭でも飼育は可能です。実際、私もベランダで飼育しています。ですが、そのままケージを外に置いてしまうとほぼ確実に死んでしまいます。
その理由ですが、洗濯物を干せるように基本的にベランダや庭は日当たりが良い東~南側に設計・配置されている事が多いです。そして夏の日中のベランダは裸足で歩けないくらい高温になります。そんな日当たりの良い場所に一日中ケージを置けば中の生体は一日ももたないでしょう。

上記の理由からベランダや庭で飼育する場合は、サンシェードやケージの半分を木材で覆って日陰を作るなどの工夫が必要になってきます。

また、雨も全部ケージ内に入ってしまうと水浸しになってしまう為、半分程度は濡れないように工夫しましょう。飼育している生体が、自身で最適な温度や湿度の場所へ移動できる環境を作ってあげる事大切です。

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用意するもの

衣装ケース(加工してケージとして使用)
レンガ×4
腐葉土
黒土
素焼きの鉢など
バスキングスポット(流木や石など)
水のみ場

ケージ・レンガ×4

虫かごなどの小さな容器は熱がこもり内部がすぐに高温になってしまう為、屋外飼育には絶対に使用するのはやめましょう。床材も少量しか入らないため土中も高温になり生体が冷所に避難できずすぐに死んでしまいます。また、雨の日も水が溜まってしまい、溺れてしまう危険もあります。

大きさは出来るだけ大きくて深さのあるものが良いです。床材を多く入れたいため、形は底面と上面が同じ広さのものが好ましいです。うちでは屋外飼育では衣装ケースを加工して使用しています。同じ大きさのガラスケージと比較すると十分の一以下の費用で用意できます。
うちでは約幅70㎝×奥行40㎝×高さ30㎝のものを使用し飼育しています。

衣装ケースの底面に雨の際に水が抜けるよう、水抜き穴を空けて使用します。

設置時は、角に4つレンガ等をおいて水の抜け道を作ります。

うちでは蓋を設置せずに生体が登れない高さに調整していますが、脱走には注意が必要です。
高さが不十分で脱走の危険がある場合はネットで蓋を作り設置します。

床材

底面には黒土と腐葉土を混ぜたものを敷きます。ニホントカゲもニホンカナヘビもこの中で冬眠し、越冬するため床材は最低でも15㎝~20㎝程度敷きます。
床材は厚ければ厚いほど好ましいですが、生体が脱走出来ないようケージの高さと相談して調整します。

この際に土中に割れた素焼きの鉢などをいくつか埋めておきます。雨が降った時に生体が濡れすぎるのを防いだり、水を吸収して土中の湿度を保ってくれます。埋めておけば生体が勝手に居心地の良い場所を見つけるので大丈夫です。
私は100円ショップで売っている観賞魚用の素焼きの土管を埋めています。

バスキングスポット・水飲み場

バスキングスポット

ニホントカゲもニホンカナヘビもバスキング(日光浴)を温まりやすい木や石の上で行い、消化や活動を活発にするために体を温めます。
このように日光浴をする場所のことをバスキングスポットと呼びます。

バスキングスポットに置く石や流木はペットショップでも売っていますが、購入すると結構高いです。どちらも海や川で拾えるため、石は良く洗い、流木は一度煮てよく乾燥させてから使用する事をおすすめします。

水飲み場

屋外飼育する上で最もやってはいけないことは水切れです。特に夏季は水の減りも早いのである程度深さのある容器を選びます。
大きさは水浴びができるよう、生体の体が入るくらいのものが好ましいです。プラスチック容器を使用する場合は、中に石や砂などをいれて生体が溺れないよう深さを調節します。
また、コオロギなどの生餌が水中に飛び込んでしまうため、水入れ容器内に脱出用の足場(割り箸等)を入れておく事をおすすめします。

数日、留守にする場合はボトルで水を補填するタイプのものを使用しています。水切れを起こしにくいため屋外飼育ではおすすめです。

活餌の与え方と活餌の管理について

屋外飼育の場合、ロギのばらまき給餌(ケージ内に生きたコオロギがいる状態)が基本となります。屋内飼育とは違い、拒食もかなり起こり辛いです。
この際にコオロギ用の餌もケージ内に入れておく必要があります。コオロギだけではカルシウム不足を起こすため、コオロギの餌となる虫用のゼリーや鰹節などにカルシウムパウダーを振りかけて与えます。カルシウムを摂取したコオロギを捕食することにより、トカゲ達にもまたカルシウムを摂取させることが出来ます。カルシウムの添加はクル病や卵詰まりの予防にもなるため必ず行いましょう。

骨を作るカルシウムを吸収するにはビタミンD3が必要です。飼育下では不足しがちなカルシウム+ビタミンD3入りの爬虫類用のサプリメントが売っています。

※下の記事でうちで起きたカルシウムの重要性、卵詰まりの危険性について紹介していますのでご参考になれば幸いです。

数日経ってもコオロギが減らずに心配な場合は餌を変えて与えます。

色々と与えてみた結果、食いつきが最も良いのはハニーワームです。ただ金額が他の餌に比べ高価な上に売っている店舗が少ないため手に入れにくい餌です。
なので比較的手に入れやすい餌で食いの良い餌をまとめてみました。どれも全て生きた餌(生餌)です。
また、近隣にペットショップが無い方や、売っていなかったという方はヤフオクがおすすめです。
タイミングにもよりますが、良い出品者を見つければ店舗で購入するよりかなり安価で入手できる場合があります。私も実際利用しましたが、店舗より良質なものを販売している方も多くいらっしゃいます。こちらで紹介しているミルワーム・ハニーワーム・コオロギも出品されている時がありますので是非探してみてください。

餌の種類 食いの良さ 参考価格
ミルワーム          △ 200匹 400円前後 約2円/匹
コオロギ(Mサイズ)          〇 60匹 700円前後  約12円/匹
ブドウ虫(ハニーワーム)          ◎ 30匹 750円前後  約25円/匹

餌用として売られているコオロギ

餌として売られているミルワーム

ちなみにミルワーム・コオロギは爬虫類店や大型の観賞魚を取り扱っているペットショップに売っていますブドウ虫は上州屋などの釣具店で渓流釣りの生餌として売っています。繭ありタイプと繭無しタイプがありますが、ケージ内が糸だらけになるため繭無しがおすすめです。

繭無しタイプのブドウ虫

タッパに空気穴を開けて冷蔵庫で保管しましょう。

まれにペットショップにハニーワーム(ハチノスツヅリガの幼虫)が売られている時があります。ブドウ虫より若干安価で購入出来ます。

ミルワームはゴミムシダマシという甲虫の幼虫、ブドウ虫はブドウスカシバという蛾の幼虫です。どちらも成虫になる前に食べさせるようにしましょう。個体により好みの餌に偏りがありますので色々試してみると個体ごとの好みが分かってきます。

冬眠と冬眠中の管理について

ニホントカゲもカナヘビもは11月あたりから徐々に冬眠をはじめます。昨年(2022年)は温かかったためか、うちでは11月下旬でも外に出てきている個体を確認することができました。
冬眠前の注意点としては、栄養を蓄えさせるためケージ内のコオロギが切れないように管理します。

昨年うちで飼育している個体が最後に外に出ているのを確認したのは2022年11月25日(最高気温:17.8℃ 最低気温10.5℃ 東京都)でした。

11月25日 (最高気温17.8℃ 最低気温10.5℃ 東京都)
11月26日 (最高気温16.6℃ 最低気温10.5℃ 東京都)
11月27日 (最高気温19.2℃ 最低気温11.1℃ 東京都)
11月28日 (最高気温14.3℃ 最低気温  8.4℃ 東京都)

12月にはもう外にはでて来なかったので、11月に入り最高気温が20℃以下の日が続くと冬眠を始めると思われます。

2023年3月10日(最高気温22.9℃ 最低気温13.1℃ 東京都)、ニホントカゲ・ニホンカナヘビ共に冬眠明けを確認しました。

3月7日 (最高気温18.8℃ 最低気温6.5℃ 東京都)
3月8日 (最高気温21.3℃ 最低気温7.2℃ 東京都)
3月9日 (最高気温22.2℃ 最低気温9.4℃ 東京都)
3月10日  (最高気温22.9℃ 最低気温13.1℃ 東京都)

3月に入り、最高気温が20℃を超える日が続くと冬眠明けを始めると思われます。
屋外飼育をしている方は久々に姿を確認して安心する時期かと思います。同時に屋外飼育の場合は、餌や水の補填もすぐに行えるよう準備をしておく必要があります。

また、冬眠中は床材がカラカラに乾燥します。湿度を保つため、2週間に1回程度床材全体に補水します。ケージの横から見て上から3分の2程度が湿るくらいで大丈夫です。水浸しにはしないように注意しましょう。
また、姿が見えないため不安になると思いますが、絶対に床材を掘り返すことは止めましょう。

 

【まとめ】屋外飼育上の注意点

  • 終日直射日光の当たる場所にケージを置く場合は日陰を必ず作る。
  • 脱走に注意する。登れそうな高さなら網などで蓋を設置する。
  • 雨で水浸しにならないようにする。
  • 夏季から冬眠に備えてケージの環境を作っておく。
  • 活餌にカルシウム剤を与える。
  • 成体のオス同士はケンカをするため同居させない。
  • 冬眠はおおよそ11月下旬から3月上旬まで。冬眠前後は特に餌と水を切らさないように注意する。
  • 冬眠中は2週間に一度、床材の上から3分の2が濡れる程度の補水を行う。
  • 冬眠中、床材を絶対に掘り返してはいけない。
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