【ニホントカゲ・カナヘビ】 卵詰まりを防ぐために飼育の前に知っておいた方がいいこと

爬虫類
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先月(10月初旬)、うちで室内飼育していたニホントカゲの一匹が、命を落としてしまいました。原因は恐らく卵詰まり(卵閉塞)と思われます。
幼体から室内で飼育していた2歳の若い個体で、お腹が大きくなり子供が生まれるのをとても楽しみにしている最中でした。ペットの死は悲しいものですが、卵詰まりによる死は産卵を楽しみにしていただけにそれに輪をかけて悲しいものでした。

これまでに飼育してきた個体が卵詰まりを起こした経験がなかったために疑いもしませんでしたが、思い起こせば気になる点や普段はしない行動はいくつかありました。その時は出産前だからだろうと心配はしていましたが、そこまで気にしていませんでした。
今考えると何で気付かなかったんだろう、何でもっと気にかけてやらなかったのだろう、と、とても後悔しています。そして予兆があっただけに気付く事が出来なかったのは完全に飼主の責任だと感じています。
その後、もう絶対に経験したくない卵詰まりについて色々と調べました。この記事ではうちで実際に起きた『今、卵詰まりが起きているかもしれない』危険な行動とその予防策を書かせていただきました。

残念ながら卵詰まりが起きると普通の飼主に出来ることはほとんどありません。
ですが、日常の飼育で卵詰まりを起こす確率を下げる事は可能です。卵詰まりが起こってからではなく、卵詰まりが起こらないように飼育をする事が大事だと今は思います。この記事が卵詰まりによる事故を一件でも防ぐ事ができれば幸いです。

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卵詰まりの主な要因と解決策

卵が変形・肥大(過大卵)して自力で産めない

ニホントカゲ(爬虫類)は排泄と産卵を総排泄腔と呼ばれる同じ穴から行います。卵の変形や肥大により卵管や総排泄腔を卵が通過できなくなることにより卵詰まりが起こります。
おそらくうちの子はこれが原因ではないかと感じます。腹の両脇に卵が1~2個あるようにボコボコ膨らんでいました。

最終手段は開腹摘出手術になるため、こうなると飼い主は早く病院に連れて行ってあげることしかできません。また、手術をしたとしても助かる確率は低いようです。

成熟する前に抱卵した

 

これはうちの子が抱卵する少し前に撮った写真です。2歳を過ぎた頃でちょうど幼体の色が抜けかけている時期でもありました。この時はまだオスかメスか分かっていませんでした。

◆オスの特徴

  • 生後2年で性成熟する。
  • 成体は繁殖期になると顎から首にかけてオレンジ色になる。
  • 成体は顎が大きく茶色地に側面にはこげ茶色の太い縦縞が入る。

◆メスの特徴

  • 生後2~3年で性成熟する。
  • メスは顎が小さく幼体の色彩を残したまま成熟する事が多い。
  • 顎はオレンジ色にならない。
  • 丸みを帯びている体形

顎の色は白い(メスの特徴)けど幼体の色が抜けるのは早い(オスの特徴)、でも体形は丸い(メスの特徴)といった感じで迷っていました。この少し後に交尾しているのを見てメスだと分かりました。
この時は2歳になり、体も18㎝以上になったためもう産卵もできるだろうと思っていました。今回の卵詰まりと関係があるかは分かりませんが、しっかりと成熟させてから交配させる事をおすすめします。

カルシウム不足

産卵の際は卵管を収縮させて卵を押し出しますが、卵殻を作る際にカルシウムを使い切ると卵管の収縮が起こらず産卵が出来なくなってしまうそうです。
産卵には大量のカルシウムを必要とします。特にメスは日頃からしっかりカルシウムを摂らせる必要があります。
クル病の予防にも、給餌の際は必ずダスティング等を行い、カルシウム不足にならないよう対策を行ってください

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寒冷とストレス

野生のニホントカゲは4~5月に交尾をし、メスは5~6月に倒木や石の下に作った巣穴で産卵を行います。気温が低いと爬虫類は動きが鈍くなるため、産卵時期の気温を考えると気温は25℃前後になるようにヒーター等で調整する必要があります。
また、余計なストレスを与えないためにも「触らない」「産卵期はケージ内の掃除を控える」「覗きすぎない」など、少し距離をおいてあげる事も大事かと思います。

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卵詰まりかもしれない危険な行動と注意点

抱卵期間が長い

ニホントカゲ 上(オス)下(メス)

これは判断が難しいです。そもそもニホントカゲはオスとメスを100%見分けるのが難しいからです。うちの子がメスだと分かったのはオスのニホントカゲと交尾していたのを目撃できたからです。
ですのでいつから抱卵しているのか、はっきり認識するのは困難かと思います。

上にも書きましたが野生のニホントカゲは4~5月に交尾をし、メスは5~6月に倒木や石の下に作った巣穴で産卵を行います。このことを考えると抱卵期間は約1か月程度ではないかと思われます。
実際にうちの子も交尾から卵詰まりが起きるまでの期間も5週間ほどでした。また、はっきり抱卵しているとわかる(外見で卵の形が分かる)期間はその内2週間位ありました。

抱卵期間があまりに長いと産卵の促進にマッサージという手段もあるそうです。
温浴させて卵の排出方向にやさしくマッサージをするという方法です。卵を排出した例もあるようなのでせめてこれだけでも試してあげたかったと思っています。
※中の卵が割れてしまう危険性もあるため、行う際は自己責任でお願いします。

上記の事から、確実に抱卵している事が確認できたら注意深く異常行動をしていないか観察してみてください。

いきんでも何も出ない

これが一番の危険信号のように感じました。ニホントカゲは糞をする時、尾を少し上げる仕草をします。そして通常なら糞を出しますが、何も出ない時が数回ありました。トカゲは卵も糞尿も総排出腔という同じ穴から出すため、糞も何も出ないのは異常です。
うちの子も抱卵が確実で抱卵期間も長い上、この行動をしていました。恐らく、卵が詰まって糞も出なかったのだと思われます。
残念ですが原因が上記の過大卵の場合、自分で出来る事はありません。手遅れになる前に専門医に診てもらう事をおすすめします。

餌を食べない

そもそも産卵前は食欲が低下するため、短期間であれば問題ない事の方がほとんどです。そのため給餌だけでは異常が起きているのか起きていないかの判断が非常に難しくなります。※産卵期も変わらず食欲旺盛な個体もいますので食欲に関しては個体差が大きいように感じます。

異常が一番見た目に出やすいのは尻尾です。トカゲは痩せる時は栄養を尻尾に貯めているため、尻尾から痩せます。抱卵中は胴体は卵で膨らむため痩せてもあまり分かりません。
うちの子も尻尾は細くなりました。尻尾が極端に細くなったと感じたら要注意です。
ちなみに元気な個体であれば、産卵期で多少食事を摂らなくても見た目はほとんど変わりません。

飼い主が出来る卵詰まりの予防手段

  • カルシウム、ビタミンD3を給餌の際にしっかり補填してから与える。
  • 産卵期は特にケージ内の温度に気をつける。※25℃前後が好ましい。
  • 産卵前後は極力ストレスを与えないように心がける。
  • 良く観察する

以上がうちで起こった事と、飼い主ができる卵詰まり対策だと思います。どんなに気を付けていても起きる時は起こる事です。ですが、起こってから後悔しないためにも少しでもその可能性を少なくすることが大事だと感じました。

 

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