確率の考え方と計算方法をゼロから理解しよう
爬虫類の繁殖でよく聞く、
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「この掛け合わせだと何%でアルビノが出る?」
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「ヘテロ同士だとどうなる?」
こうした疑問は、モルフ計算が分かればすべて説明できます。
この記事では、
遺伝が苦手な人でも迷わないように、順番通りに考える方法を解説します。
モルフ計算は「難しい計算」ではない
先に結論です。
👉 モルフ計算は
足し算・掛け算・確率の考え方だけでできます。
覚えるのはたった3ステップ。
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親が持っている遺伝子を確認
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親が子に渡せる遺伝子を出す
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組み合わせを全部書き出す
ステップ① 親の遺伝子型を決める
まず最初にやることは、
親がどの遺伝子を2つ持っているかをはっきりさせることです。
爬虫類は、
1つのモルフ(形質)につき必ず2つの遺伝子を持っています。
例:劣性モルフ(アルビノ)の場合
ここでは分かりやすく、
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A:ノーマル遺伝子
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a:アルビノ遺伝子
として考えます。
| 呼び方 | 遺伝子型 | 説明 |
|---|---|---|
| ノーマル | AA | アルビノ遺伝子を持っていない |
| ヘテロ | Aa | 見た目はノーマルだがアルビノ遺伝子を1つ持つ |
| アルビノ | aa | アルビノ遺伝子を2つ持ち、見た目に発現 |
👉 ここが重要ポイント
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見た目がノーマルでも
「AA」なのか「Aa(ヘテロ)」なのかで
繁殖結果は大きく変わります。
なぜ「2つ」なのか?
親個体自身も、
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父親から1つ
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母親から1つ
遺伝子を受け取って生まれているため、
最初から必ず2つ持っている状態です。
つまり、
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親がAAなのか
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親がAaなのか
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親がaaなのか
を決めないと、
モルフ計算はスタートできません。
ステップ①のまとめ
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まず「この親は何を2つ持っているか」を決める
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見た目だけで判断できない場合は「ヘテロの可能性」を考える
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AA / Aa / aa のどれかに必ず当てはめる
この時点では、
まだ計算はしません。
👉
「親の遺伝子型を確定させる」
これがモルフ計算の土台になります。
ステップ② 親が渡せる遺伝子を出す
親は2つのうち1つだけを子に渡します。
親がヘテロ(Aa)の場合
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A を渡す:50%
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a を渡す:50%
親がホモ(AA / aa)の場合
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100%同じ遺伝子を渡す
ステップ③ 組み合わせをすべて出す
父・母が渡す遺伝子を組み合わせます。
これが モルフ計算の核心部分です。
例① 劣性モルフ
ヘテロ × ヘテロ(Aa × Aa)
| 父\母 | A | a |
|---|---|---|
| A | AA | Aa |
| a | aA | aa |
結果
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AA(ノーマル):25%
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Aa / aA(ヘテロ):50%
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aa(モルフ):25%
👉 アルビノが25%で出る、という計算結果になります。
例② 劣性モルフ
ヘテロ × モルフ(Aa × aa)
| 父\母 | a | a |
|---|---|---|
| A | Aa | Aa |
| a | aa | aa |
結果
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ヘテロ:50%
-
モルフ:50%
👉 ノーマルは生まれません。
例③ 共優性(不完全優性)
ノーマル × モルフ(aa × Aa)
※ A=モルフ遺伝子
| 父\母 | A | a |
|---|---|---|
| a | Aa | aa |
| a | Aa | aa |
結果
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モルフ(Aa):50%
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ノーマル(aa):50%
例④ 共優性
モルフ × モルフ(Aa × Aa)
| 父\母 | A | a |
|---|---|---|
| A | AA | Aa |
| a | aA | aa |
結果
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スーパーフォーム(AA):25%
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モルフ(Aa):50%
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ノーマル(aa):25%
👉 スーパーフォームが出る可能性がある掛け合わせです。
複数モルフの計算はどうする?
基本ルール
👉 1モルフずつ分けて考える
例
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アルビノ(劣性)
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パステル(共優性)
それぞれ別に確率を出し、
最後に掛け算します。
簡単な考え方
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アルビノが出る確率:25%
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パステルが出る確率:50%
➡ 同時に出る確率
25% × 50% = 12.5%
モルフ計算でよくある間違い
「ヘテロはモルフが出ないから関係ない」
→ ❌ 子にはしっかり影響します
「確率=必ずその数出る」
→ ❌ あくまで可能性の話
「1腹ごとに確率が変わる」
→ ❌ 毎回同じ確率です
モルフ計算が分かると何ができる?
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狙ったモルフの出現率が分かる
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致死リスクのある掛け合わせを避けられる
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販売・購入時の説明ができる
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繁殖計画が立てやすくなる
まとめ
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モルフ計算は「親 → 渡す → 組み合わせ」の順で考える
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難しい数式は一切不要
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表を書けば必ず答えが出る
モルフ計算は、
慣れるほどシンプルに感じる知識です。




