Impact-Site-Verification: fd0c876d-cb9c-41ea-adf1-e65122990e35 爬虫類全般に使えるモルフ遺伝の基礎知識⑩ 《逆算ブリード設計について》

爬虫類全般に使えるモルフ遺伝の基礎知識⑩ 《逆算ブリード設計について》

爬虫類
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「欲しいモルフ」から逆に組み立てる考え方

ブリードに慣れてくると、
多くの人が同じ壁にぶつかります。

  • 闇雲に組んでいる気がする

  • 数は出ているのに、狙いのモルフが安定しない

  • 結果が「運」に左右されすぎる

ここから一段上に行くために必要なのが、
逆算ブリード設計です。

これは、

👉 まず完成形を決め、そこから逆に考える

という、
プロ寄り・設計重視のブリード思考です。

この記事では、

  • 逆算ブリード設計とは何か

  • どうやって設計するのか

  • 実例を使った考え方

を、順を追って解説します。

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逆算ブリード設計とは?

一言で言うと、

「最終的に作りたいモルフから、世代をさかのぼる」

という考え方です。

多くの失敗例は、いわゆる順算ブリード

  • 手持ち同士をとりあえず組む

  • 出たらラッキー

  • 何が出るかは運次第

これでは、

  • ゴールが定まらない

  • 確率が読めない

  • 世代が進んでも完成しない

という状態に陥りやすくなります。

逆算ブリードでは、最初に

  • ゴール(完成モルフ)

  • 必要な遺伝子

  • 最短ルート

をすべて決めてから繁殖を始めます。

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Step① ゴールモルフを「1つ」に絞る

逆算設計のスタートはこれだけです。

❌ 悪い例

  • なんとなく派手なの

  • 価値が高そうなの

⭕ 良い例

  • パステルアルビノクラウン

  • エンチ × ○○ × アルビノ

👉
具体名で言えることが非常に重要です。

ゴールが曖昧だと、
設計も必ず曖昧になります。

Step② ゴールモルフを分解する

次に、完成形を
見た目ではなく遺伝子で分解します。

例:パステルアルビノクラウン

分解すると👇

  • パステル(優性/共優性)

  • アルビノ(劣性)

  • クラウン(劣性)

ここで重要なのは、

  • 優性:すぐ見える・後から足せる

  • 劣性:仕込みが必要・世代をまたぐ

という役割の違いが明確になることです。

Step③ 最短ルートを考える

ポイントは「劣性を先にまとめる」

逆算設計の核心はここです。

劣性モルフは、

  • 1世代で揃わない

  • 掛け算で確率が下がる

だからこそ、

👉 劣性同士を先にホモ化
👉 最後に優性を乗せる

この順番が、
もっとも効率がよく、再現性も高くなります。

実例:トリプルモルフを作る逆算設計

ゴール

パステルアルビノクラウン


世代①(仕込み世代)

アルビノ × クラウン

→ 生まれる個体はすべて
アルビノヘテロ + クラウンヘテロ

👉 見た目は地味
👉 しかし中身は最重要世代


世代②(まとめ世代)

ダブルヘテロ × ダブルヘテロ

結果👇

  • 25% アルビノ

  • 25% クラウン

  • 6.25% アルビノクラウン

👉
ここで劣性ダブルホモを確保します。


世代③(完成世代)

アルビノクラウン × パステル

結果👇

  • 50% パステルアルビノクラウン

  • 50% アルビノクラウン

👉
ゴール達成

なぜこの順番が効率いいのか?

もし最初から、

  • パステル

  • アルビノ

  • クラウン

をすべて混ぜると、

  • 見た目は派手

  • でも完成形は超低確率

になりがちです。

逆算設計では、

  • 派手さは後回し

  • 確率をコントロール

します。

👉
「出たらラッキー」を排除する設計です。

ブリーダー目線の現実的チェックポイント

逆算設計では、
遺伝子だけでなく現実面も必ず考慮します。

✔ クラッチ数で回収できるか
→ 1クラッチ頼みは危険

✔ 手放せない個体が増えすぎないか
→ 飼育スペースは有限

✔ 販売・譲渡できる個体も出るか
→ 途中世代の価値も重要

逆算ブリードでよくある失敗

❌ ゴールを増やしすぎる
→ 設計が破綻する

❌ 確率を無視する
→ 結局「運頼み」になる

❌ 劣性を後回しにする
→ 何年経っても完成しない

プロが常に考えている問い

  • この個体は「完成用」か「素材用」か?

  • 次世代に何を残したいか?

  • 今は仕込みの世代か?それとも回収の世代か?

この問いを持つことで、
ブリードは作業から設計に変わります。

まとめ|逆算できるとブリードは設計になる

  • ゴールを決める

  • モルフを分解する

  • 劣性からまとめる

  • 優性は最後に乗せる

これができると、

✔ 無駄な組み合わせが減る
✔ 世代ごとの意味が明確になる
✔ ブリードが再現可能になる

逆算ブリード設計は、
ブリーダーが「運任せ」を卒業するための技術です。









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